計算力と暗算と

このところ小学5年生の息子に勉強を教えていて、その教えることが趣味になりつつある田中です。 趣味ともなれば、いろいろと探求することも出てまいりまして、その中で計算方法、特に暗算について今日は書きたいと思います。

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小学生といえども、最近の子供たちは難しいことを勉強しており、毎日教えるのに苦労しています。
電車内広告などにある「シカクいアタマをマルくする。」というやつを来年あたり果たして解けるようになるのかと心配ですが、なにはともあれ、計算のスピードアップをすることが先決だということで、いろいろ本を読んだりして計算について研究しました。

ずいぶん前から、陰山先生の考案した100ます計算というのが小学校などでも取り入られています。
百ますプリントなるものが書店に行けば購入できますし、ネットでも無料で入手することができます。
我が家でも、計算力のトレーニングとして真っ先に取り組んだのがこの百ます計算でした。
でも、こういった紙に書いて答えるものは、解いた後の答え合わせが毎回面倒です。

スマホのアプリで100ますトレーニングができるものがないか探してみても、なかなか納得いくものがなかったのですが、たまたま見つけたのが100ます計算トレーニングができる電卓(上の画像のもの)。

+-×÷のそれぞれの100ます計算のトレーニングができて、脳トレのモードもあります。
結果も記録されるのでハイスコアを目指して大人でも熱くなりますし、計算力は確かにアップするので、計算が苦手な方はおすすめの電卓です。


計算力をつけるための方法をいろいろ調べていると、こうした100ます計算のような基礎トレーニングが一つの方法。
そのほかに、よく出る計算は暗記してしまうというもの。暗記に勝るものはなしですね。

例えば、11×11=121、12×12=144 など、19までの同じ数どうしの掛け算を暗記したり、分数と少数の相互変換をしっかり覚えるというのも計算力をアップするための方法として有効だとみなさんおっしゃいます。
特に割り算や掛け算を含む四則混合計算のスピードアップをするには、分数と少数の相互変換が瞬時にできることがとても大切とのこと。
1/2=0.5、2/5=0.4 程度であれば余裕ですが、5/8=0.625 などとなると手ごわくなってきます。


そして現在我が家で取り組んでいるのが暗算のテクニック習得。

暗算のテクニックとして有名なものとして、ゴースト暗算というものがあります。
ゴースト暗算をちゃんとマスターすれば、2ケタ×2ケタの掛け算も頭の中でできるようになるようですが、まだそこまでは極められていません。
2ケタ×1ケタの掛け算ならば割と簡単にマスターできますので、気になる方は、ゴースト暗算で検索してみてください。

ほかに、マスターした暗算テクニックは、2ケタ×2ケタの掛け算で、かつ、1○×1○のように、両方が10~19の数字同士の掛け算。
これらは、12×13=156、17×18=306 などとすぐ暗算で計算することができます。

簡単に方法を説明しますと、 12×13は、

 12
×13
---------
 15  ← 12+3の結果を書く
   6 ← 2×3の答えを一桁右にずらして書く-
-----------
 156 ← これが12×13の答え。この計算を頭の中でする。

17×18は、

 17
×18
---------
 25  ← 17+8の結果を書く
  56 ← 7×8の答えを一桁右にずらして書く
-----------
 306 ← これが17×18の答え。この計算を頭の中でする。

上記がどうして成り立つかは図を書くと一目瞭然。なのですが、すいませんここでは長くなるので割愛します。


同じ数どおしの掛け算であれば、45×45=2025、96×96=9216 などと、これも暗算でできます。

45×45は、
(45-5)×(45+5)+(5×5)= 40×50+25 = 2025

96×96は、
(96-4)×(96+4)+(4×4)= 92×100+16 = 9216

両方から同じ数を足し引きして、片方をキリのいい数字にするのがポイントです。
キリのいい数が50とか100になると簡単ですが、そうならない場合も、片方の0を省いて2桁×1桁の掛け算の10倍と考えれば、先のゴースト暗算で掛け算の答えはすぐ出せます。


ちょっとマニアックになってきましたので、最後に暗算のテクニックで日常生活でも役に立つかなと思ったものをご紹介します

たとえば、347円のものを買うときに1000円札を出していくらおつりがくるかを、ぱっと頭の中で行おうと思っても、繰り下がりがあるので少々時間がかかったり、うっかり間違ったりしてしまいます。
暗算のテクニックとしては、1000円ではなく、999円+1円として考えるというもの。
ひと桁の数字で9より大きいものはないので、999-347と考えると、すべての桁で繰り下がりなく計算ができて、その答えは頭の中で652と間違いなく出せます。あとはそこに1を足すだけ。

もちろん必ずしもこう計算しなくてはいけないというわけではなく、1000円から350円引いて、さらに3円引くでもいいですし、そのまま計算して653円と答えを出せる方ももちろんいらっしゃるでしょう。 けれども、個人的にはオッ!と思ったテクニックでした。

というわけで、息子に勉強教えつつも、個人的にも脳トレとして暗算を極めようと思っている日曜日の昼下がり。
みなさんも暗算トレーニングいかがですか?

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