アクセス解析レポートをはじめました

昨年、ウェブ解析士の資格を取得し、ウェブの解析やレポート作成方法などいろいろなことを学びました。今年度は、その知識を実務で活用したいと考えてアクセス解析レポートの作成を、一部のクライアント様にご協力いただき、はじめることにいたしました。今回は提供しているレポート一例をご紹介したいと思います。

アクセス解析レポートとは

アクセス解析レポートとは、Webサイトへのアクセス状況をまとめたものになります。1か月間のアクセス数がどれくらいか、どこから訪問してきてどれくらい滞在したか、ユーザーの属性からどのような動きをして、どのページをみたかなどを把握できるようにするものとなります。

アクセス解析の目的

アクセス解析で現状のWebサイトの状況を把握し、課題の抽出を行います。その課題に対して解決策を設定し実行する。このサイクルを繰り返すことが重要です。

Webサイトの現状を分析

Webサイト内のユーザー行動としてわかるものは以下の通りです。

  • アクセスが多いページ
  • 直帰率が多いページ
  • 離脱率が少ないページ
  • コンバージョンの達成件数
  • 滞在時間が多いページ
  • 訪問者の属性
  • 回遊率
  • 流入キーワード

以上の数値から実際にレポートを作成してみたいと思います。

全体のアクセス状況

4月のデイリーのアクセス状況です。平均1220ユーザー/日が訪問しているようです。ここでは、デイリーで多い日と少ない日のトレンドがあるかということを把握しておきたいと思います。ECサイトであれば新商品の掲載やDM送信のタイミングが設定しやすくなります。上記グラフでは、ほぼ一定に推移しているためトレンドはつかみにくいですが、4月11日にアクセスが伸びている要因を確定することによって全体的なアクセスアップの施策がたてられるかもしれません。

3ヶ月推移レポート

直近3ヶ月のレポートです。ここでは3ヶ月平均と比較して数値の状況を確認します。とくにCVはダイレクトに売上に影響するため、下がっているところは特に注意が必要です。いろいろと注目すべき指標はありますが、ページ/セッションはユーザーが1訪問あたりにアクセスしているページ数であり、どのくらいページ回遊しているか把握できます。その分、サイトの情報を知ってもらえるということですね。

ページ別アクセスランキング

どのページが一番訪問数が多いかということが把握できます。ユーザー数が多いページはその後そのユーザーがどのような動きをしているかということが重要になります。特に平均エンゲージメント時間とは、そのページの滞在時間になるためどれくらいそのページを見ていたかがわかります。上記の場合、ユーザーあたりのビューがほぼ1ページしか閲覧されていないため、ページにとどまってもらうコンテンツの追加や、コンバージョンへ繋げるための導線の確保などが課題として挙げられます。※GA4より直帰率の表示がなくなったため出せていなかったのですが、エンゲージメント率の逆数として定義されたようなので、次回のレポートより追記していきたいと思います。

Google アナリティクス 4 における直帰率は、エンゲージメントされていないセッションの割合です。つまり、直帰率はエンゲージメント率の逆数です。ユニバーサル アナリティクスでは、直帰率は、サイト内のすべてのセッションのうち、ユーザーが 1 ページのみ表示し、アナリティクス サーバーへのリクエストを 1 つだけトリガーしたセッションの割合です。引用:アナリティクスヘルプ

ユーザー属性

ユーザーの流入経路やチャネル、仕様しているデバイスの種類など把握できます。現在は検索エンジンだけではなく、各SNSからの流入や性別、年代、曜日が数値として確認できると施策が立てやすくなります。

流入キーワード

流入キーワードとは、Google検索などの検索エンジンから検索したキーワードのことです。どのキーワードを入力してその検索結果から訪問してきたかがわかります。上記ワードを確認することによってユーザーがどんな目的をもってサイトにアクセスしてきたかがわかります。また、繁忙期閑散期によって検索クエリが変わってくることもあります。そこにはユーザーが求めているヒントがあるので、定期的に確認することが重要です。Googleトレンドから検索需要のあるワードの把握しておくものよいかもしれません。

ランディングページから購入まで(ファネル分析)

各ランディングページから訪問してきてどれくらいのユーザーが最終的に購入したかを分析したものです。ここではどのページでどれくらい放棄(離脱)したを把握し、その割合が大きいページの改善の必要性を確認するものになります。例えば、LPからの放棄率を0.8%(98.8%から98%にする)でも改善することができれば、フォームページに到達する人数は22ユーザー数となるため、160%上昇することになります。訪問するユーザー数が多いサイトであれば、回遊率の改善は大きなインパクトがありますね。

まとめ

アクセス解析は今この状態を数値化して把握することができます。またアクセス解析の使い方としては、目標値に対してどう推移しているかをモニタリングし、その目標値を達成させるためにページ改善などを行います。例えば、売上を現状より20%増やすとした場合、アクセス数はどのくらい増やせばいいか?転換率はいくらにすればいいか?注文単価は?何をどのようにすれば達成できるかというプランを立てます。その指標を達成するためにアクセス解析は大きな役割を果たすのではないかと考えております。アクセス解析についてもう少し知りたいや実際にやってみたいという店舗様いらっしゃいましたらご連絡いただけると幸いです。

少しでもECサイトを運用している店舗様のお役にたてればと思います。

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