楽天などネットショップでデザインに差がつく写真の撮り方

ネットショップを始めるにあたって欠かせないのが商品撮影です。どんな魅力的な商品でも、写真が悪いとその魅力は伝わりません。

だからと言って、機材をそろえたり、写真の勉強をしたりしている時間はないという方も多いかと思います。

今回は、商品撮影をするために、最低限抑えるべき点に絞ってご紹介します。機材についても、最低限、揃えるべきものだけご紹介し、代用するテクニックもご紹介します。

今まで、商品写真になかなか手が回らなかった方も、このコラムを読んで、ぜひ、チャレンジしてみてください。

 

カメラの選び方

 

カメラは一眼がおすすめ

 

機材については、最低限のものをご紹介と書きましたが、カメラだけは、一眼レフを用意するのがいいかと思います。意外かもしれませんが、オススメする理由は、「扱いやすさ」です。商品を綺麗に見せるためにボケ味は重要です。一眼レフは、ボケ味を出すための設定がダイヤルなどででき、液晶画面からメニューを開いて設定しなくてはいけないカメラに比べて、設定がしやすいです。

 

 ichigan

 

そんなに高いものを買う必要はありません。入門機で十分使えます。安いものだと6万円前後です。(安くはないですが・・・)

一眼レフカメラは、レンズとセットの組み合わせがいろいろありますが、入門機であれば、レンズ1本付きのセットで十分でしょう。

 

D3400 18-55 VR レンズキット

https://shop.nikon-image.com/front/ProductVBK490SJ

EOS Kiss X9(ブラック)・EF-S18-55 IS STM レンズキット

https://cweb.canon.jp/eos/lineup/kissx9/

 

ミラーレスカメラ

 

一眼レフカメラまで、手が出ない場合は、ミラーレスカメラであれば、もう少し安価に購入できます。機能やモードも多く、一眼レフに劣らないものも増えてきています。

 

mirrorless

 

コンパクトカメラ

 

さらに安価で購入できるのが、コンパクトカメラです。なかなかボケ味の調節等は、難しい面がありますが、料理モードなどついている場合もありますので、扱う商品によっては、合った写真を撮ることができます。

 

スマホカメラ

 

そもそも、カメラを新たに買うのはちょっと・・・という場合は、スマホです。スマホのカメラも高性能のものが増えてきていますし、多彩なアプリがあります。選び方次第では、よい写真が撮れます。ただし、アプリを使っての色味の変化などに注意してください。実物と写真の色が違うことになってしまいます。また、カメラとしての明るさの調整機能も弱いので、撮影場所の明るさにも注意しましょう。

部屋が少しくらいとこんな写真になってしまいます。

 sumaho

 

撮影の準備

 

カメラと商品を用意したからと言って、撮影をスタートしてはいけません。

 

どこに使う画像か、何を訴えかける写真かを決める

 

とりあえず商品を撮るのではなく、どんな商品ページを作るのかを先に決めましょう。それによって、どのような写真が必要になるかが決まります。楽天であれば、デザインの枠が決まっているので、まず、設定しているレイアウトを書き出してみましょう。

ページを作る段階になってから、この写真がない!などの、トラブルが起きないように、最初にページのどの部分に入れるどんな写真が必要か明確にしておく必要があります。

[POINT!→先にページレイアウトを決める]

 

修正_ページレイアウト図 

 

 

 

構図

商品写真で、キャッチコピーや商品名などの文字を入れる場合、構図は事前に考えておく必要があります。文字の入る場所を考えて構図を決めなくてはいけません。

文字を入れる場合は、事前にレフ画などを描いてそれを見ながら撮影しましょう。

[POINT!→文字などを入れる場合は、構図のラフ画を用意する]

 

構図ラフ画 

 

ライティングのテクニック

最初は、ライティングのために、照明まで買わなくていいです。その代り撮影する部屋の中で光量がベストなポジションを探しましょう。

他にライティングの方法として、光を反射させて被写体に充てるレフ版というものがあります。丸い銀色の板を頭の上にあげている光景をテレビなどで見たことがある人もいるかもしれません。

これも最初は、買う必要はありません。写真を見て光が足りない場合は、アルミホイルを段ボールにまいて代用するテクニックがあります。

[POINT!→部屋の明かりとアルミホイルでなんとかする]

 

 DGNDSC_3016AA

 

商品を載せる台

まず、撮影する場所を用意しましょう。台に乗せるのであれば、その台にカメラを向けて、台の端が写ってしまわないかなど、確認しなければいけません。

そして、台は、きれいにしましょう。

特に普段使っている机やテーブルを使う場合、普段は、気にしていない汚れやほこりがついています。ごしごしふきましょう。

撮影する商品と台の色は、合っているでしょうか?合っていない場合は、大き目の布を買ってきて、敷きましょう。布を買うときは、素材にも注意しましょう。反射するような素材はNGです。

[POINT!→商品を載せる台はきれいに。色合いに注意]

 

背景

場合によっては、背景が写る場合もあります。白い壁や商品に合った壁紙であれば、そのまま使えますが、そうじゃない場合は工夫が必要です。特に、台と壁の境目は、写真にすると結構気になるものです。紙を張るなどして目立たなくしましょう。

[POINT!→壁と台の境目や映り込みに注意]

 

wall

↑ 壁

 

paper

↑ 紙

 

撮影の仕方

 

カメラの設定とテクニック

 

一眼レフカメラは、いろいろな設定ができるようになっています。設定によって写真も全く変わります。じゃあ、どんな設定がよいのかと言いますと・・・・

 

最初は、オートで構いません。特別なテクニックも必要ありません。

 

オートですが、「フラッシュなしオート」というモードがありますので、それを使ってみてください。フラッシュが焚かれてしまうと、反射したり、白飛びしてしまったりすることがあります。

暗い場合は、部屋の明かりを調節したり、蛍光灯の下に移動したりして、光量を稼ぎましょう。

 

フラッシュ撮影した写真
flash

 

ボケみや明るさが足りないときは・・・

 

オートで納得いかない場合に、設定する必要が出てきますが、暗かったり、ボケ味が足りなかったりする場合が多いと思います。明るさは、シャッタースピードとF値とISOで決まっています。F値は、下がれば下がるほど、明るくなり背景がボケます。

ISOは、上がれば上がるほど、明るくなりますが、画像が荒れます。

 

F値を下げて明るくした写真(拡大)
iso_hight

 

ISOを上げて明るくした写真(拡大)
iso_low

 

三脚を使う

 

撮影していると、手ブレすることがあります。手振れする一番の原因は、シャッターを押す瞬間にカメラ自体が動いてしまうことです。脇を締め、腕を引くことで、手振れを防ぐことができます。それでも手振れするときは、三脚を使いましょう。

本来は、三脚を使い、シャッターリモコンを使うと手ブレをもっとも防げますが、三脚だけでも十分に防げます。

 

camera-1125875_640

 

とりあえず撮る

 

一通り、準備ができたら、まずは、以下のことに注意して撮影してみましょう。

 

    ・商品ページのレイアウトを先に決める
    ・画像の構図を書き出す
    ・部屋の中の明るい場所を探し、暗い場合は、アルミホイルをレフ版の代わりに使う
    ・商品を載せる台はきれいにし、壁との境目は、紙を貼って目立たなくする
    ・撮影時は、フラッシュなしオートモードを使用
    ・写真が荒れる場合は、ISOを調整
    ・手振れする場合は、三脚を使う

 

どんなに準備をしても思った通りの写真が、すぐに撮れることはありません。自分の納得のいく写真ができるまで、いろいろ工夫しながら、撮ってみましょう。

 

camera-1853671_640

 

実際に商品を手に取って見ることができないネットショップでは、購入の決め手として、商品の写真が非常に重要です。実際に楽天などネットショップで購入するときのことを考えると、商品画像が転換率に大きく影響することがわかるかと思います。

今回の記事は初歩的な内容ですので、そこからさらに商品に合わせ魅力を伝えられる写真を目指していただければと思います。

 

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