好印象な伝え方

ビジネスにおいてもプライベートにおいても、人間関係は切っても切り離せないものですよね。
伝えたいことはあるけれど、嫌な感じで伝わったら嫌だな、もっと言葉選びが上手になりたいと思い、読んだ本についてご紹介させていただければと思います。

お願いするときは「否定形」ではなく「肯定形」で

✕よけいなひと言:「それはしないでください」
◎好かれるひと言:「それはこうしてください」

何気なくオフィスのドアを閉めたときに、「あ、ドアを閉めないでください」と指示されるのと、「ドアを開けておいていただけますか」とお願いされるのとでは、どちらが気分的によいでしょうか。
どちらも「ドアを開けた状態にしておいてほしい」との要望なのですが、前者が「○○しないでという否定形であるのに対し、後者は「○○して」という肯定形による言い方で、印象は大きく変わります。
これは日常のさまざまな場面にも通じることですが、人は「否定形で指示される」よりも「肯定形で依頼される」ほうが、受け止めやすくなります。
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」より

お願いするときだけでなく、指示するときにも同様のことが言えると思います。
でもつい「それは△△ではなくて○○してほしかった」と思った際、
「〇〇をしてほしい」という感情より、「△△しないでほしい」という感情の方が大きくなりがちなので、自分自身を振り返ってみるともしかしたら否定形で指示してしまっていたかもしれないと思いました。否定形が浮かんできてもグッとこらえて頭の中で「○○をしてほしい」と肯定形で伝えられるよう意識していきたいです。

「あなたは知らないはず」と見下している態度が見え見え

✕よけいなひと言:「ご存じないと思いますが」
◎好かれるひと言:「ご存じかもしれませんが」

ちょっとした内緒話の時などに「ご存じないと思いますが、こんな話があるんですよ」「知らないと思いますが、あの件はこういうことなんですよ」と、よけいなひと言をつけて話し始めたことがある人もいるかもしれません。言った本人に悪気がなくても、「まだ知られてない話を教えてあげる」という特別感を伝えたい、というニュアンスで使うこともあるかもしれません。しかし、これは「これから話すことはあなたは知らないこと。でも私は情報通だから知っている」という態度が見え見えで、相手を上から目線で見下している、失礼な言葉なのです。ですから、仮に相手が100パーセント知らない話でも「知らないですよね?」と強調するのではなく、「ご存じかもしれませんが」と相手を立てて言うほうがいいのです。
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」より

「あなたは知らないと思うけど」という相手のことを見下した前提の心の内が透けて見えるとたしかにムッとするかもしれないと感じました。反対に、「あなたならもう知ってるかもしれないけど」と立てられた言い方であれば、素直に「知らないから教えてほしい」と言いやすいので、その後の会話やコミュニケーションがスムーズに進むと思いました。

謙遜しすぎないほうが好感度大!自虐や卑下は逆効果

✕よけいなひと言:「そんなことないですよ」
◎好かれるひと言:「ありがとうございます」

日本には謙遜を美徳とする文化があるため、人からほめられてもすぐに、「そんなことないですよ」「全然ですよ」と謙遜する人が少なくありません。しかし、謙遜も度を越えると、せっかくほめてくれた相手の気分を害してイラッとさせたり、気を遣わせてしまうことがあります。
たとえば、「大変な仕事をよく頑張ったね」とほめた部下から、「ありがとうございます。先輩のおかげです」と言われるのと、「まだまだ全然ダメですよ」と言われるのとでは、印象がまったく異なりますよね。後者のように謙遜するのは相手の好意を否定する行為ですし、自虐的に自分を貶めるのは、もっと自分を認めてほしい気持ちの表れでもあるからです。
「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」より

せっかく褒めたのに謙遜されすぎると気まずい雰囲気になってしまったり、ネガティブな雰囲気になってしまう時ってありますよね。きっと褒めた方は良い雰囲気になるかと思って言ったのに、予想外にネガティブな雰囲気になってしまったら、褒めてくれた方に申し訳ないですよね。謙遜もほどほどにして、素直に「ありがとうございます」と伝えた方が、褒めてくれた方も褒められた方も良い気持ちになれそうだと思いました。

まとめ

全てに共通して言えるのは、ネガティブ発言は相手にもネガティブな感情を与えてしまい、ポジティブ発言は相手のこともポジティブにさせるので、好印象になるのだと思いました。
やはり、話していてポジティブな気持ちにさせてくれる人と話しているとこちらも明るい気持ちになるので、ポジティブな言い方で伝えることをもっと意識していきたいと思いました。

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